6月14日(月)小説的思考塾 リモート vol.4

きのうは一日家にいた。17時から保坂和志の「小説的思考塾リモート vol.4」を視聴した。

レクチャーは19時までで、そのあとzoomで、質問したい視聴者との応対をも見ることができたんだけど、視聴をやめて、夕食にした。あとで見る。たぶん。

ぞくぞくすることを追いかける。ーー深堀する。
あと、私は犬と一緒で、無目的に自分を享受することってないなあ。享受しようとしてする。無目的の体裁をとるのは、この日記だけど。
私の中の小説への敷居が下がるので、このレクチャーは好き。

 

資料として挙げられた文章を、さらに抜粋する。

 

カタチをとる心理的経験(心象)は必要に応じ、その場その場、つまり「現場」で作りだされるのであって、「固定した」心象が大量に、整然と、どこかに貯蔵されていて、その貯蔵部位から引き出されてくる、というようなものではない、と考えています。

山鳥重『言葉と能と心、失語症とは何か』

 

 

そうなのです、動物でさえ、植物でさえ観想なのです。「人間と犬は除いて、と彼は付け加えた。彼にしてみれば、人間と犬は、喜びというものを知らない陰鬱な動物なのだ」。

 万物が観想するわけです。花や牛は、哲学者以上に観想します。しかも、観想しながら、自分で自分を充たし、自分を享受するのです。

「人間と犬は除いて」アガンベンによるドゥルーズ追悼文

 

 

文学とは、何かの構想が先行していて、それを紙面に実現してゆくというような行為とちがう。どんなにたくさんの構想が渦巻いていようと、書く瞬間に、それらは、すべて、死滅せざるをえない。書く創造のあやうさとは、文学が構想の実現でありえないところにある。

源氏物語の始原と現在』藤井貞和

 

平行世界、生まれ変わり、運命

6月13日(日)ミニコンサート、など

きのうは、午前中家にいた。午後は、息子と同級生だったTさんの、ピアノ練習会という名のミニコンサートに行く。15時から45分くらいまで。力強さに私は心沸き立ったし、曲の背景を垣間見られた気にさせてくれた。ショパンがすごくいいのにびっくりした。私は音楽には親しくない。クラシックではベートーベンが好きで、聴くとしたらこればっかだったけど、ショパンも聞いてみようと思う。

16時過ぎにモスバーガーに寄る。こんにちは、ホットの紅茶ですか。ミルクですか、とレジの女性スタッフに先に言われた。いつもの注文がそうだから。でもこの日は、アイスティーをレモンで。微笑しあった。

17時前から、松山下体育館。クライミング教室のお手伝いをする。お手伝いのスタッフが結構いて、久しぶりに皆さんの顔を見たし言葉を交わした。人が多く集まるのはいいものだ。

 

6月12日(土)美術寄りの小説

きのうは午前中モスバーガー、午後バイト。

群像6 「貝に続く場所にて」石沢麻衣 新人文学賞当選作。よかった。美術畑の言説が生きた小説だと感じた。

絵画に描かれた形の印象から膨らませて、自分のイメージを複数持ち寄り、どちらかを軸足にして軸足を替えていく、スイッチ、往還。(陶然とする)。そして、絵画の中で各所に描かれたものが絵画の中で視線の運動を誘発したり、描かれた物自体が絵画の中で運動したりするというのが美術の言説に多いように、私は思うが、どうだろうか。

上記小説では、遠近法という言葉が何箇所か出てきた。遠近法って何だっけと思う。立体を平面に表現するための絵画的方法、と辞書にあったけど、小説だと時間になるか。遠い時間、近い時間を、一つ所一つ時間に出現させた。

まあそんなこと言っても、味わうことにはならないけど、私は自分の印象を探りかかった。

 

6月11日(金)夜の練習会

きのうは、午前中モスバーガー。夜にクライミング。松山下体育館。午前中登るよりも夜の方が体が動く。M氏とK氏はガンガン登る。
K氏が最後に5.11cを登った。それまで12とかグレードの高いのを登って疲れ切っているのに、5.11cを登り切るのを見て、すごい、Kさんすごいと私が言ってたら、K氏が下りてきて、息を切らしながら、そんなの今に始◇ったことじゃないでしょう、と噛んだ。あれ、疲れてて、せっかくいいところで噛んじゃった、と残念そう。

6月10日(木)表現される現在 ゼロイスト vol.12

きのうは、ギャラリイKにグループ展を見に行った。「表現される現在 ゼロイストvol.12,2020…+1」

  同窓であり、ほぼグループのメンバーは変わらない。続けるのはすごいこと。それぞれ洗練されてきている感じだ。なかでは、宇留野さんの作品が結構好き。薄さが好み。精密さと自由なところをどうやっていくのか。ゴールを決めて作るとつまらないでしょうし、ゴールから逆算して精密にやらないと大きく作れないでしょうし。古賀さんは支持体で形を作って、しかし乗せたいくつもの立方体に隙間があって、意思と透明感のような印象があった。川村さんは手堅い感じ。写真の作品。自ら描かないことと平面へのこだわりを進ませている。金さんは痛々しい感じがいいのかな。でも、すだれ(紗?)はなぜだろう。大事にしたいのか。菅谷さんは、今回は批判に傾きすぎだと思ったけど、これは私の嗜好だ。松本さんは、血の通ってない感じがなんだろうと思わせる。

I氏がいた。あとから作家のS氏がいらした。

6月9日(水)足を切らさない

きのうは、午前中松山下体育館でクライミング2時間、午後はバイト。

懸案の5.11b登れず。5.11cにまたトライ。このルートは登れないけど、なんか好き。左右に幅が広いからか。ハングで足を切らさないようにしなくては。続けて登れない。