10月17日(土)市原湖畔美術館

 きのうは市原湖畔美術館に行った。田中信太郎展「風景は垂直にやってくる」を観た。
 夫の出荷が終わるまで待って、昼前に車で出発。1時ごろ着いた。市原市の小学生の団体がバスで出るところだった。バスは3台。庭でお弁当を広げたのかもしれない。
 まずはお昼、と、美術館の庭にあるピザ屋に入ろうとしたら、外で待っている人がいる。紙に名前を書いたら4番目であった。20分くらい待って席に着けた。房総の食材ののったピザとサラダと紅茶を頼む。窯で焼く皮が薄くてモッツアレラチーズがベースのピザはとてもおいしかった。片側が高滝湖に面し片側が美術館の庭で景色もいい。ランチを取る人達は年齢層は高めだが、お茶をしに美術館から出てきた人達は若い人が多い。ここでピザを食べるのは、この美術館に来る楽しみのひとつだ。と言っても二度目だけど。
 田中信太郎展も面白かった。コロナ対策は、美術館入り口に置いてある用紙に代表者の名前と住所を書き、受付で渡して検温してもらう。
 作品は、85年の「風景は垂直にやってくる」以降の作品が多かった。全体が横長の印象だ。鋭く細い縦のラインが付随していたりして、親和的な緊張感を作る。人を拒絶していない。包容力というか、暖かさを感じる。平面じゃなくて、風景としたところ。エッジを立てて彼我に分けるんじゃなくて、彼我を容れた一回り大きなものを我としているのではないか。
 館内のお客は、若い人がわりにいて、へえと思った。こう言っちゃなんだが、結構辺鄙なところにある。市原湖畔美術館は指定管理者がアートフロントギャラリーとあって、置いてあるチラシが、バンクアートや大地の芸術祭の里越後妻有やファーレ立川釜ヶ崎芸術大学などだ。普段目にしないので見分が広がる。
 ショップで「ART TRACE PRESS」03(2015)を買った。田中信太郎のインタビュ―と特集Black Mountain College が読みたかった。