6月5日(土)義父不調・おかゆ

きのう、朝も義父はまだ不調だ。小鍋におかゆを作った。朝8時半ころ義姉夫妻の車が入って来た。T夫が朝7時台に電話していたらしい。奥の二部屋が義父の居住スペースだ。義姉夫妻は義父の部屋に入って義父の身の回りのことをして、私は台所と洗濯場と風呂場と居間と外で朝の家事をして、T夫は外の作業場でジャガイモの荷造りをした。
T夫をつかまえて聞いたら、今日は診察してからCOVID-19ワクチンを打つかどうか決めてもらうと義姉は考えている、と言った。ワクチンは今日を逃すと予約がずっと先になってしまう、苦しいのはお腹で熱はないからって義姉が、とT夫が続けた。
義父がこの調子では医者が許可するのは難しいとは思ったが、義姉は義父のためにワクチン接種を切望している。T夫でさえ、義姉のするままにしている。私が何を言うことがあろうか。
おかゆを作ったよ、とT夫に言ったら、食べられないだろ、と言われた。
ワクチン接種は義父が通っているデイサービスセンターで受けることになっていた。そのデイサービスセンターは、内科医院院長の経営で、隣が病院だ。義姉が電話して、11時ごろ病院に連れていくことになった。

義父がおかゆを食べたい、と言ったとT夫が台所に来て、梅干しを少しちぎって入れて奥の部屋に持って行った。

義姉は電話で、ワクチン接種は今日は打てない、と言われたらしい。ワクチンは打たない、またケアマネさんと相談だな、と台所に戻ったT夫が言った。

T夫は、この日、出かけることにしていて、夕食も外で済ませると前日に言っていた。出荷のあと、T夫は出かけた。私も義姉夫妻に断って10時過ぎにモスバーガーに行った。お昼すぎに帰ってきたら、家に誰もいない。奥の部屋のこたつ机に、半分くらい残したおかゆの椀が乗っていた。やっぱりあまり食べられないんだな。3人はまだ病院かもしれない。誰も帰ってこないまま、わたしは自分の夕食を冷蔵庫に確認して、時間がきてバイトに行く。

夜、バイトから帰ると、まず台所や奥の部屋に行った。誰もいない。レンジで温めた食事を取って、一連の夜の家事をしていた。T夫が帰ってきた。

ショートメールみた?
見てない。バイトでは見られない、とだけ言った。

T夫はショートメールをめったに使わなかったし見もしない。今でもそうだと思っていた。

 

おやじはデイサービスセンターにショートステイすることになった、とT夫は言った。

なんだったの? 

熱中症。今は点滴している。食べられるようになって、体力が回復するまで2、3日かな。

あら、義姉さんは、いろいろペットボトルを買って義父の部屋に置いていたのにね。

ポカリスエットなんか、おやじはあまり飲めないよ。水でいいんだよ。もうのどが渇いたとかわからなくなっているんだな。自分じゃわからない。暑いかどうかもわからない、こないだまで家で薄いダウン着てたもんな。デイサービスセンターとか、ああいうところに居れば、何食べたとか、飲んだとかわかるから。

でも家にいて動かないと寒いときあるよ。お年寄りは一定の気温室温がいいらしいけど。

 

――義父の今夜の夕食にでもと思って、小鍋に残していたおかゆを処分した。