4月9日(日)「アートのための場所づくり 1970年代から90年代の群馬におけるアートスペース」展

きのうは、群馬県立近代美術館に行った。
朝、T夫とT夫の車で家を出て、菜花を2カ所に出荷してから向かう。関越で事故渋滞に遭う。事故現場の2つ前のインターチェンジに差し掛かるとき、追い越し車線の車が大胆に左に横切ってインターへの車線にかろうじて入っていった。たぶん渋滞を知って急遽ここで高速道路を降りることにしたのだろう、とあとから思った。ナビで調べると、次のインターで降りて下道で行く場合、このままより5分遅いとなったので、降りないで渋滞を全うする。事故現場に達すると、普通乗用車二台が2車線をふさいでいて、真後ろからの追突だったと見て取れた。結局、1時間弱遅れとなった。

藤岡インターで降り、途中の和食屋で、お昼を食べる。

13時ころ、群馬県立美術館のある群馬の森に着く。
「アートのための場所づくり 1970年代から90年代の群馬におけるアートスペース」展とコレクション展示「日本と西洋の近代美術Ⅲ」「現代の美術Ⅲ」「ジョゼフ・アルバース『形成・連結』」「荒川修作」「墨の力―近現代の書」を見る。

「アートのための…」では、作家や作家を応援する人たちによって、芸術の紹介や活動の拠点に関連する作品や印刷物や写真が展示されていた。拠点とは、〈煥乎堂ギャラリィ〉〈ぐんまアートセンター〉〈コンセプトスペース〉〈アートハウス〉〈北関東造形美術館〉だ。
地域に芸術を紹介して、芸術文化活動を興隆させようという志ある文化人がちゃんといたのは素晴らしい。
作家にとって、そこに住まうことと芸術を作り続けることを解決する手段として、拠点は必要だ。でも、実際に行動するのはなかなかできることではない。その情熱はどこから来るのだろう。首都圏から離れているというだけではない気がするのだがよくわからない。

ずっと以前、コンセプトスペースにロジャー・アックリング展を見に行ったことがある。ロジャーが展示に来て画廊に数日泊まって、彼と親しく話をした、というようなことをオーナーの福田さんに伺ったと記憶している。
イギリスの国立公園を歩いて、石を拾ったり(小枝だったか?)するが、手に取ったあとは必ず元の場所にもどしておく、というようなことをロジャーが言った、と福田さんに伺った気がする。

コレクション展示は、荒川修作とジョゼフ・アルバースがたくさんあって、驚いた。長谷川利行にまた会えてうれしい。横堀角次郎の風景画に惹かれた。遠くや近くの木々や原のどちらにも一つ一つ光が当たっているような表現がいい。ちょっとルネサンスの雰囲気で岸田劉生の雰囲気も少しある、岸田に師事した。多分、彼に固有の、一つ一つの事物を愛でるような感じがいい。

ショップで本を買った。美術館を出て、ららん藤岡で達磨と鉱泉せんべいを買って帰る。家の近くの蕎麦屋で鴨南蛮を食べた。