7月31日(金)りっぱなコレクター

 きのうは、山行の準備をした。何でこんなに時間がかかるのか、三時間以上かかった。前日の予報で荒天なら中止、行ってみて地盤が緩んでいたら違う山に変更と連絡がきた。

 国立西洋美術館の常設展の中の「内藤コレクション展Ⅱ 中世からルネサンスの写本 祈りと絵」で、もらってきたチラシ、「コレクションへの道のり」が興味深かった。コレクションを寄贈した内藤裕史氏によるエッセイだ。彩飾写本と出会い、集め、寄贈する動機、基金による購入などが明晰に書かれている。立派な本業を持ちながら、コレクターとして外国の研究者に知られた。
「ヨーロッパ中世千年にわたる美の遺産の中から選び取るその緊張と厳しさと喜びの集積がコレクションである。その意味でコレクションは私の美術遍歴の総まとめである。それが散逸すれば自分の過去が空白になる。珍しい物だから日本に残せという知人からの助言もあった。」
 こういう立派な方って、お話の中ではいるように思えるが、本当にいるんだ。