1月28日(日)「葬送のカーネーション」

きのうは、柏のキネマ旬報シアターに初めて行った。どの方向に進んでも高島屋のように思えて、店員に尋ねた。右の階段を下りて道沿いにすぐあった。

「葬送のカーネーション」を観る。ベキル・ビュルビュル監督。トルコ映画。あらかじめ紹介の文を読んで観ることに決めたのだが、前知識なしの人は置いてきぼりかもしれないと思うくらい、主人公たちのセリフによる説明がない。寡黙だ。周りの人の饒舌な言葉と道具と景色によって状況がわかってくる。逆に、何も知らないで観たほうが、想像をめぐらしつつ画面に集中するのでいいのかもしれない。

荒涼とした冬枯れの大地を行く。家族の死、戦争、国境、難民というのっぴきならない現実を背負う。差し挟まれる幻想のシーンが切実だ。皆人の救いになるかはわからない。でも、希望が出現した、この艱難の生が報われた、と最後、脳裏にひらめくことがあれば、幸福だ。

 

帰ってきて、ロッキーに行く。Tさんに課題を設定され、教えてもらう。感謝。できるようになりたい。