4月8日(木)南薫造と太田喜二郎

 きのうは、絵を見たり本屋に行ったりした。

南薫造は、イギリスに留学していたときは、イギリスの風景の色、緯度が高いところの色遣いだった。日本に帰ると故郷瀬戸内海の夏の強い光と日陰の中の光とか、日陰とひなたの対比のはっきりした、まぶしく輝くような色になる。印象派は、光と色の定着だから、そんなんだけど。それから、フォービズム方向の作品になる。

太田喜二郎は、若き日にベルギーで印象派を学んで点描画を描いていた。帰国後、京都周辺風景を日陰とひなたの対比の強い色を使って描いた。日陰からひなたを見る、光に当たった色の周りがぼやけそうになるくらい光は局所に強く当たっている絵がある。そして、フォービズムへ向かう。自然な流れなのだろう。

南薫造と太田喜二郎は同年の1883年生まれ。南が1950年に没して、太田が1951年に没している。