きのうは、午前中、家にいた。午後は、殿内雄也さんのピアノリサイタルにいく。500余の客席が90パーセントくらい埋まっていた。
明晰で、速い。音がそそり立つ感じ。演奏しながら、硬質でキラキラ光る城を構築しているようにも感じられた。
彼はこれまで真摯に取り組んで来たのだと思い、胸を衝かれた。湛えた力でこの先も走っていくのだろう。
ラフマニノフのピアノ協奏曲 第2番と、ショパンのワルツ 第19番、第10番、第14番、そしてバラード第4番、が特に素晴らしかった。アンコール曲のプッチーニ「ある晴れた日に」も心に染み入った。
夜、youtubeで同じ曲を聴いたのだけど、全然違う。会場で聴くのとでは、空気の震えが関係してくるのだろうか。