11月19日(金)民藝の100年

きのうは、「民藝の100年」展を観た。東京近代美術館。あらかじめ日時指定のチケットを買っていた。10時の回だ。10時前に行くと、当日券を買う人の列が、チケット窓口にできていた。20人くらいだったろうか。窓口が開いたらすぐ買えそうだった。10時の回のチケット客は4人、違う列にならんだ。

会場に入ると、アプリをダウンロードして、解説と作品リストが見られるという掲示があって、スマホにアプリを入れてみた。解説は、章とその中の節ごとに壁に掲示された説明文だ。作品リストと展覧会特設サイトのバナ―もある。

柳宗悦の「人的ネットワークが数珠つなぎに形成されていって」民藝運動は胎動を始めた。印象に残るおおざっぱな流れとしては、収集―展示―地域民藝の発掘―海外民藝イギリス、韓国との厚い係わりー地域文化振興ー出版―戦時下、国内外に向けて日本の文化の表象となる―戦後の民藝。


民藝の人たちの調査や収集の旅は集団で同じような服を来て出歩いたというのが、まず面白かった。

ツイードの三つ揃いのスーツ、帽子にネクタイ、丸眼鏡、ワークウエアとしての作務衣――民藝の人たちのファッションは、それ自体が工芸品といえるものであり、しかもスタイリッシュである。彼らはよく集団で旅をしたが、…」

そして、1930年半ば、国策として日本文化の対外発信「独特の伝統があり、かつモダンな日本」のイメージを体現する柳宗悦とその一家の暮らし、というのが興味深い。

展示を見ながら、民芸品は高価で手が出ないけど、似たような品を買いたくなってきた。会場のお店で量産品の急須を買った。