9月23日(金・祝)三軒茶屋でY子と

きのうは、三軒茶屋に10:30待ち合わせた。高校時代の部活の友人Y子と会う。キャロットタワーの展望台に行く。無料でありがたい。富士山にはちょうど雲がかかっていていた。環7、246、二子玉川や武蔵小杉のビル群、そしてスカイツリーと東京タワーが六本木ヒルズビルなどのビル群の左右に見えた。眺望を眺めるのは男性一人と私たちだけで、あとはペットボトルとレジ袋を脇に置いてベンチにずっと座っている高齢の男性とカフェの客2組としかいなかった。

私、子どものころ、バスで溝ノ口から一人で電車に乗って、玉川高島屋に行ったことがあったわ。一人で高島屋をぶらぶらしたの。小学3年生のころ、大冒険よ、と言うと、Y子は、私は子どものころ十条に住んでいて、2年生のとき早く起きてとなりのお兄さんに自転車を借りて赤羽に行ったことがあったわ。家が貧乏で自転車を買ってもらえなかったからさ。前日、お兄さんに、貸してねって言っておいて、お兄さんのだから自転車は大きくて、それに乗ってね。親が気が付く前に帰んなきゃいけないから、必死で漕いだわ。へえ。

二子玉川って昔は高島屋しかなかったのよね。そうそう、いまは高島屋なんかかすんじゃってそれ以外の方が人気よね。

キャロットタワーを出て、シェアハウスにいく。Y子が週に何日か管理人をしている。近づくと、道に落ちた枯葉を掃いている人がいて、シェアハウスで掃除をしている人だと紹介され挨拶する。中に入って、Y子の部屋を拝見する。作り付けのテーブル(デスク?)とベッドとドレッサー。ホテルみたい。リビングダイニングに行き、もう一人の掃除をする人を紹介されて挨拶した。掃除の二人は30代になったかならぬかの学生っぽい感じの女性たちだ。中庭は椅子とテーブルが手前にあり、広いスペースの周りには花の寄せ植えプランターが置かれ、地面に木々も植わってる。植物も掃除の二人が世話しているそうだ。秘密の花園みたいね、というと、そうなのよ、とY子。キッチンはアイランド型で広くてきれい。ふきんが2種類、たたまれてすぐとれるように収納されていた。ああ、水周りはすぐ汚れるからね、そうなのよ、拭いて、そのあとここに置くことになっている、と、Y子はかごを指す。リビングのソファセットが大きい。テレビも大きい。ホテルのロビーみたい。

ここは女性限定のシェアハウスだ。家賃は決して安くないが、人気がある。もう少し安い家賃のシェアハウスに移った人がやはりここがいいと戻ってくることもあるという。20代から50代までいろいろな年代の人が住んでいる。

リビングでY子の淹れてくれたコーヒーと誰もが食べていい「フリー」のお菓子を勧められて食べていたら、オーナーが入ってきた。挨拶をする。これから新しい入居者が来るという。外国の方だ。一人引っ越していったあとすぐ決まった。途切れないのだそうだ。みんなちょくちょくネットをチェックしているのよ、とY子があとで言った。

どこかでお昼、と駅の方に行く。芸人がやっているというカレー屋に入る。カウンター席とテーブル席。カウンター奥の壁にはディスプレイが数個並んでいて、Youtubeかな、何かの映像が流れている。12時で席はまだあと5人くらい空いていた。牛すじとマキオカレーのあいがけカレーにする。先に食券を買うシステムだ。店はじきに満席になり、少しずつ空いてきて2時ころには3人くらいになった。長居をしすぎたとは思ったが、話が終わらない。お店の人がむっとした顔で食べ終わったカレー皿と客が各々とるスプーンとフオークが数本挿さったグラスを持って行った。退店した。

少し歩いて、台湾茶の店に入る。阿里山高山茶阿里山金萱茶を選ぶ。台湾や中国茶のお茶器セットで飲む。手のひらサイズの急須におちょこみたいな茶杯、茶こし、湯のみの小さいやつ(聞香杯)、いったんお茶を入れるミルクピッチャーみたいなやつ(茶海)、竹製の台が2セットで、電気湯沸かし器と砂時計が一つずつ。おなじ阿里山で高山の方が濃く、金萱茶はすっきりしている。クリームの香りがするでしょう、と何度かオーナー風の人に言われたが二人とも分からなかった。カレーを食べた後だからかな。マキオカレーがココナッツカレーだった。4煎目は完全に高山茶の方が味わいがあった。彩度の抑えられたセルリアンブルーの壁、赤で縁取った変わり棚、中国風のテーブルとイス。映えることだろう。私たちが勝手なことを言うと訂正してくるオーナー風の人が気が強そうで面白い。

お茶の産地が記された台湾の地図がテーブルにあった。あ、マオなんとか、がある、と私が言うと、うーんマオコン、とY子は正確な地名を思い出した。たくさん飲んだよね。うん、お湯が大きなやかんにいっぱいじゃ足りなかったくらいだもんね。茶葉を売っているお店で、試飲させてもらった。Y子は買うつもりなのでいろんな種類を言って試した。私もご相伴にあずかった。Y子は梨山高山茶を買ったと思う。

入り口に台湾で人気の柄の布で作られたエコバッグやペンケースやポーチや鍋つかみや巾着があった。オーナー風の人のお母さんがこっちに来るときに布を買って来て、四国の知り合いの人に縫ってもらっているのだそうだ。私はさんざん迷ったが買わなかった。中国茶を淹れる心得があるY子はお茶葉を2袋買った。16時ころ退店して駅で別れた。

Y子は夜、日比谷で観劇したそうだ。「三茶からだと日比谷も近い!」とラインにあった。まことに。