6月22日(木)マティス展 東京都美術館

きのうは、午前中の早い時間に、「マティス展」に行く。東京都美術館

今回は、彫刻作品とデッサンも展示されていた。マティスにとって、彫刻は絵画上まだ解決できない問題に形を与える手法だそうだ。

「彼は、画文集『ジャズ』( 1947年)でこう記す。『色彩へとじかに切り込んでいくと、彫刻家の直彫りを思い出す』(カタログP57)

《金魚鉢のある室内》の、右下の水を張ったらしい桶の、水部分のエメラルド色に気が付いた。桶の乗っている机も明るい色で描かれている。画家が手前に立っている視点で描かれ、金魚鉢と奥のソファまで室内の空間がはっきりする。そして、金魚鉢の水と明度で対応している。

《黄色と青の室内》が、「色彩の中の新たな空間を創出しているのである。」(カタログP117)

 

「デッサンと色彩の関係」を探求して、展開する。絶えず実験して乗り越えてゆく。