6月8日(火)蛇を怖がらない家族

きのうは、午前中モスバーガーに行って、お昼に歯医者へ。インプラントの説明を聞いて、生々しさに怖気づく。まさに外科手術。先生は、まだ、やるかどうか決めなくてもいいですよ、他の方法を選択することはまだできますから、と、保留を促してくれている。患者が100%納得ずくでないとやらないらしい。

午後、花の苗を植える。6つのプランターと畑の隅に植えた。3時間かかってしまった。畑に居たら、小学校低学年くらいの男の子兄弟2人と父母という4人の家族が、畑の横の道をぶらぶら散歩していて、こんにちは、この辺に蛇いませんか、とお母さんに聞かれた。いないことはないのですが、私はまだ今年は見てませんね、と答えた。蛇を見たかったのかな、あまっさえ捕まえたいとか。蛇を怖がらない家族、ちょっと愉快。

蛇で思い出して、軒下に鳥かごを吊るして小鳥を飼っていたママ友が、ある朝、鳥に餌をあげようと鳥かごを見たら、蛇がとぐろを巻いてかごの中に入っていた、という話をT夫にしたら、ああ、という顔をして、俺も子供のころ小鳥を飼っていて、蛇にやられたことがある、蛇をみつけて口をつかんで2つに裂いて鳥を取り出したら、もう窒息死していた。おれは鳥かごから離れたところにいて、ピイピイ鳴いていたのは聞いていたんだけど静かになっていた、庭で見つけた蛇は飲み込んだ小鳥で腹が膨らんでいた、と、話すのを聞いた。

 

 

 

 

6月7日(月)ビレイ講習・義父不調

きのうは、11時から、幕張総合高校でクライミング。13時ころA氏によるビレイ講習があった。主に小中学生の親御さんに向けて企画した講習だった。お子さんだけが登って、親御さんが登らないでビレイだけの場合、より安全な情報が届きにくく、ビレイが自己流になることがある。それを解消して、より安全な方法を理解してもらうために開かれた講習だった。思ったより参加者は少なかったけれど、なぜそうするか、根拠の確認できて、ためになった。
懸案の5.11a登れず。11-というのもやった。11より易しいのかと思ったら、とんでもない。何度かテンションして結局敗退。ムーブは面白かった。11b/cくらいの感じだったけど、幕総はグレードが辛いからな。

帰ってきて、モスバーガーで1時間くらい過ごす。

夕食時にT夫に聞く。
義父さんの調子はどうなの。
あまり食べないらしい。このまま死にたいと言っているって。まだ認知症になってないから、死にたいと思うんだろうな。なったら、そんなことは思わなくなる。
ああ、確かに認知症の私の実父は、自分の健康のことしか頭にないわ。でも、亡くなった義母は最後は孫のこともわからなかったけど、早く土の下にもぐりたい、と言っていたよ。
そんなこと言っていたのか。
だから、死にたいというのは、そういう志向なんじゃないの。

6月6日(日)紙の料理レシピ

きのうは、午前中、パウンドケーキのようなものを作った。米粉の賞味期限が近くなって、使わなくちゃ、と実行した。紙のレシピを綴じたファイルを取り出して、ページを繰った。ママ友に教えてもらった手書きのと、新聞雑誌の切りぬきのと、クックパッドなどネットの記事を印刷したのが挟まっている。時代の変遷だ。問題は、索引がなくて見たいものがなかなか見つからないこと。適当な分量で、卵と油と砂糖と牛乳のほかに黄な粉とゴマとレーズンを入れた。カステラ型で二杯、二回オーブンで焼いた。まあ、食べられる代物だ。

そして、梅シロップを仕込んだ。S氏にいただいた梅だ。冷凍しておいた。氷砂糖じゃなくて普通の砂糖にしてみた。砂糖と少しの酢とともに瓶用器に入れた。

午後、モスバーガーに小一時間居て、家に帰って夕食を作り、17時から松山下体育館でクライミング2時間。クライミングの会の人に、ペチュニアの苗とサルビアを大量にいただいた。

 義父はあまり食べられなくて、まだ点滴で栄養を取っているそうだ。

6月5日(土)義父不調・おかゆ

きのう、朝も義父はまだ不調だ。小鍋におかゆを作った。朝8時半ころ義姉夫妻の車が入って来た。T夫が朝7時台に電話していたらしい。奥の二部屋が義父の居住スペースだ。義姉夫妻は義父の部屋に入って義父の身の回りのことをして、私は台所と洗濯場と風呂場と居間と外で朝の家事をして、T夫は外の作業場でジャガイモの荷造りをした。
T夫をつかまえて聞いたら、今日は診察してからCOVID-19ワクチンを打つかどうか決めてもらうと義姉は考えている、と言った。ワクチンは今日を逃すと予約がずっと先になってしまう、苦しいのはお腹で熱はないからって義姉が、とT夫が続けた。
義父がこの調子では医者が許可するのは難しいとは思ったが、義姉は義父のためにワクチン接種を切望している。T夫でさえ、義姉のするままにしている。私が何を言うことがあろうか。
おかゆを作ったよ、とT夫に言ったら、食べられないだろ、と言われた。
ワクチン接種は義父が通っているデイサービスセンターで受けることになっていた。そのデイサービスセンターは、内科医院院長の経営で、隣が病院だ。義姉が電話して、11時ごろ病院に連れていくことになった。

義父がおかゆを食べたい、と言ったとT夫が台所に来て、梅干しを少しちぎって入れて奥の部屋に持って行った。

義姉は電話で、ワクチン接種は今日は打てない、と言われたらしい。ワクチンは打たない、またケアマネさんと相談だな、と台所に戻ったT夫が言った。

T夫は、この日、出かけることにしていて、夕食も外で済ませると前日に言っていた。出荷のあと、T夫は出かけた。私も義姉夫妻に断って10時過ぎにモスバーガーに行った。お昼すぎに帰ってきたら、家に誰もいない。奥の部屋のこたつ机に、半分くらい残したおかゆの椀が乗っていた。やっぱりあまり食べられないんだな。3人はまだ病院かもしれない。誰も帰ってこないまま、わたしは自分の夕食を冷蔵庫に確認して、時間がきてバイトに行く。

夜、バイトから帰ると、まず台所や奥の部屋に行った。誰もいない。レンジで温めた食事を取って、一連の夜の家事をしていた。T夫が帰ってきた。

ショートメールみた?
見てない。バイトでは見られない、とだけ言った。

T夫はショートメールをめったに使わなかったし見もしない。今でもそうだと思っていた。

 

おやじはデイサービスセンターにショートステイすることになった、とT夫は言った。

なんだったの? 

熱中症。今は点滴している。食べられるようになって、体力が回復するまで2、3日かな。

あら、義姉さんは、いろいろペットボトルを買って義父の部屋に置いていたのにね。

ポカリスエットなんか、おやじはあまり飲めないよ。水でいいんだよ。もうのどが渇いたとかわからなくなっているんだな。自分じゃわからない。暑いかどうかもわからない、こないだまで家で薄いダウン着てたもんな。デイサービスセンターとか、ああいうところに居れば、何食べたとか、飲んだとかわかるから。

でも家にいて動かないと寒いときあるよ。お年寄りは一定の気温室温がいいらしいけど。

 

――義父の今夜の夕食にでもと思って、小鍋に残していたおかゆを処分した。

6月4日(金)予定したことをしがち・通常の調子・義父不調

きのうは、午前中、浄化槽の汚泥の汲み取りが9時半から10時半の間に来る予定なので家にいようと思っていたところ、8時半には来て作業を開始していた。汲み取りが9時ごろ終わり、12時まで水を出しっぱなしで、浄化槽に溜めておくよう言われた。ホースを浄化槽の蓋に挟んでいますので、引っ張れば抜けますから、と気遣ってくれた。水出しっぱなしが、不用心かもしれないからいちおう家にいた。出ようと思えば出られたかもしれないけど、前日に、家に居ようと思っていたから、そうした。前日など、最初に予定していたことを、しがちだ。いいのかわるいのか。

夕方、ロッキーに行った。S夫妻とすれちがった。

夕食に、一昨日のすき焼きがダメだったので、今度はカツオのお刺身を与えてみた。T夫の好物だ。玉ねぎスライスとニンニクのすりおろし醤油と共に食べるのが好きで、用意した。T夫が畑の作物のことなどを話し、ちょっと言葉を交わした。通常の調子になった。

積年の私への偏見は横たわり続けるが、そこに焦点を当てなければ、挨拶をし合って暮らせる。私が諦めているということだろうか。人は怒鳴って言わなくても、意見を言えることを示すため、怒鳴りには、努めて普通の声で対処してきたが、怒りを表さないと分からないのかな。

夜、普段、義父は7時ころ就寝するのに、8時を過ぎても義父が何度もトイレに行く。ゴツンゴツンと杖を突いて廊下を歩く音とトイレのドアを開けたり閉めたりする音でわかる。15分おきくらいに、トイレに行っていた。とうとう義父は、このへんが苦しい、と胸からお腹にかけてさすりながら訴えた。

T夫が、まえにもそういうことで、夜間、病院に行ったら、どこも悪くなくて、医者に何もすることがない、と言われたから、と義父に言い、病院へは行かず、T夫が義父の隣の部屋で寝ることにして布団を運んだ。

静かになった、寝たみたいだ、と、11時頃、T夫が寝室に布団とともに戻った。
明日、義父はCOVID-19ワクチンの接種をすることになっていた。

6月3日(木)優雅に暮らすが吉ーー犬の餌未満

きのうは、銀行に行った以外、ほとんど家にいた。

夕食は、T夫に食べたい時間を聞いて、すき焼きの準備をして、他に、ブロッコリーの煮物とジャガイモの揚げて甘みそを絡めたのとキャベツのコールスローとタケノコの味噌汁。卓上の電気コンロを出そうか、と言ったら、ガス台でいいんじゃないか、ということで、調理して出した。
T夫は「肉硬いね」と一言だけ言ってあとは無言。そりゃあ霜降りと比べたら硬いよ。でもこんなもんじゃないかな。すき焼きの味はする。と私は思うだけでやはり無言で料理を口に運ぶ。T夫は副菜にほとんど手を付けず早めに席を立って、自分の部屋に行き、そのあとすぐに、車でどこかに行った。シンクにご飯茶碗1/3ほどのご飯が捨ててあった。少しして帰ってきたT夫はすぐ風呂に入り寝室へ行った。
T夫の早寝はこの1、2か月の習慣だ。朝早く出荷するためだ。夜、車でどこかに行くのも、多分仕事がらみだとは思う。何も言わずに出て行くこともあるし、私を避けるように私の横をすり抜けて出て行くこともあるし、ちょっとひとまわりして来る、と私に断って出ることもある。
T夫は、そんなこまかいことで怒ってないよ、仕事で必要だから行っただけ、という言い訳を用意しながら怒りを表現していた。怒ってないと言いながら怒る人だ。怒っているのを察して忖度してほしいというところか。いやいや拘泥しない。わたしは優雅に暮らすが吉。

6月2日(水)基本・食材・「素晴らしく幸福で豊かな」

きのうは、午前中松山下体育館でクライミング2時間。午後はバイト。

5.12aを触ってみた。何度もテンションして、ルートの下半分もいけなかった。足のホールドが、欲しいところにない。ということがわかっただけでもよかった。やってみるもんだ。多分、基本を身に着けないと、先へは進めない。無理なのと易しいのとを往復して、基本を身に着けたい。

T夫が、そんなに好きなら、すき焼きをやってみようと、食材を買う。近所のスーパーに焼き豆腐なんて売ってなかった。季節柄、春菊もない。小松菜で代用する。肉はやっぱり外国産カルビになってしまった。どうかねえ。

「群像 6」井戸川射子「素晴らしく幸福で豊かな」を読んだ。面白かった。執筆者一覧に、詩人、作家。とある。詩人でもある作家の小説って、詩みたいのが多いと思っていたけど、「素晴らしく…」は小説のなかに詩のきらめきが小説の顔で埋まっている。堪能した。並行して、ルネッサンス吉田の「あんたさあ、」を読んだ。トーンが重なった。