9月14日(月)できることをできるだけやった大会

 きのうは、千葉県高校生スポーツクライミング大会の受付係をした。

 大会では、選手を分散させるのに、受付時間、ウォーミングアップ壁の使用時間、競技時間を決めて、ゼッケン順で5人を単位とした。男子の5人単位二つと、女子の5人単位一つが、30分ごとに区切った受付とウォーミングアップと競技を、同時間内で一緒になる。
受付は男子2か所女子1か所の計3か所で、競技は男子2ルート女子1ルートを同時に登る。競技時間の5人で30分間隔は、やってみると5人は15分くらいでアテンプトを終えている。次の5人の選手を登らせないで、時間が来るまで待つ。審判はビデオを見返す余裕があり、ビレイヤーもゆっくりできたらしい。決勝はなし。予選の2本で順位を決める。結果は夕方ホームページに掲載された。異議申し立てがなく、決定された。
 会場は体育館のメインアリーナなのだが、クライミングエリア以外の選手の待機場所となる床に、2メートル間隔で梱包用の白い紐が縦横に張られた。2メートル四方の「マス席」に一人ずついるようにして、距離をとるよう促す。

 私は受付が終わって、昼食を体育館の外でとり、予選2本目を途中から見ることができた。完登しても拍手なし。選手も大声を上げることはないし、応援の声をかけることもない。壁では選手渾身のトライだが、物音と人の声が雑然と聞こえるくらいで、静かだった。コロナ禍で、できることをできるだけやった大会だった。
 選手は2年生が主で、1年生と3年生が数人混じっていた。待機場所では間隔をとってはいるが、親しげに話してたり踊りのフリを数人でしたりつるんだり、生徒同士の独特の精神的距離感をチラと思い出したりした。そして、高校生ってほとんど大人と思っていたけど、それは昔自分が高校生の時、自分をもう大人だと思っていただけだったかもしれない。子供っぽい高校生もいればしっかりした高校生もいる、しっかりしていそうでも、そうでもないかもしれない、と思ってみていた。