12月27日(火)混んでいた出張所

きのうは銀行でお金をおろして、コンビニで送金した。銀行は混んでいた。市役所の出張所の途中、新しいマンション沿いの道路に引っ越し会社の大型トラックが5台ほど駐車していた。建てていたと思ったら、もう人が入るんだ、暮れに引っ越しか、と思って通りすぎていた。
出張所は混んでいた。マンション名の書かれた紙が立札に張られて、イスが入り口に10脚以上並んでいる。職員がロビーに出て、住民票、住民票、と話しているのが聞こえた。新しいマンションの住人の住民票を移す手続きらしい。何の御用か、職員がロビーにいる人達に聞いて回っていた。新マンション関係なら専用の椅子に誘導するつもりだろう。混んでいる飲食店の前で並んでいる客にメニューを見せて、あらかじめオーダーを聞いて回っているみたいだ。私は窓口の順番を機械から出る紙を取って持っていた。順番はあと2番だった。職員が新マンションの作業に割かれていたらしく、なかなか順番が来ない。まあしかたない。だれも悪くない。お昼なのに、職員は総動員で動き回っているように見える。二つの画面に映しだされる市の名所や特産品の案内や保育園の宣伝などを漫然とながめたり、スマホをいじったりしていた。

中高年のおじさんが、わたしが来る前から窓口前のいすに座っていた。手編みふうの毛糸の帽子をかぶった小柄な人だ。いったん、こちらへどうぞと案内されて席を離れ、また戻ってきてずっと座っていた。30分くらい経って、大変お待たせしました。と男性職員が窓口に着いた。お待たせしましたじゃないよ、こんなに待たせて、もう止めて帰ろうか、おじさんは言った。口調は柔らかいが、ご立腹の様子だ。職員は、何か用紙を二人のあいだにおいて、止まっていた。不用意なことを言って怒りに油を注がないようにしているのかもしれない。おじさんが腹いせに職員を困らせようとしたなら、うまくいったと思う。駄々をこねるに近い。職員もいい人だ。ゆっくり説明していくのだろう。

私の番号はおじさんのあとに呼ばれた。おじさんは窓口の人とやり取りを始めたみたいだ。私の用が済むとおじさんは居なかった。時計を見た。番号の紙に印刷された時刻も見た。来てから45分経っていたとわかった。こういう日もある。お腹が空いた。

家に帰って、ありあわせのものをすぐ食べた。そのあと冷蔵庫をきれいに掃除した。