12月22日(金)「枯葉」「青春伝説序論」「現代性犯罪暗黒篇ある通り魔の告白」

きのうは、新宿3丁目のウエンディーズで昼食をとる。チリが.好き。紀伊国屋を徘徊。13時からシネマカリテで「枯葉」を観る。

アキ・カウリスマキ監督、音楽、マウステテュトット(スパイスガールズという意味らしい)。クスクス笑うところ数か所あった。饒舌ではない人々。色の統一ブルーグレーと赤。人物たちは愛想笑いが少ない。画、動き、大げさでない表情。これを言葉で描写できるだろうか。構えることなく在る人物たち、自分のまま、独りで生きているということだ。人が出会い、もっと会いたくなり、相手を思う。いいこともあるかもしれないと思わせる。

個人だけではない。ラジオからながれるウクライナへのロシア侵攻の音声が、この世は緊迫した世界であることも示している。

映画館を出て、再び紀伊国屋に行く。古井由吉『鐘の渡り』を買う。

タリーズで、ホイップ追加の紅茶を飲む。ロイヤルミルクティーでもよかったが、ホイップクリームが食べたかった。

 

東中野ポレポレに行く。17:50から、福間健二特集「青春伝説序論」「現代性犯罪暗黒篇ある通り魔の告白」を観る。前者は福間さん脚本・監督、後者は20歳の福間健二さんの脚本・主演。

わたしにとっては神話の時代の作品だ。映画のなかの福間さんの声を、詩の朗読のときの声と比べている。「青春伝説序論」でのノイズのような音は「きのう生まれたわけじゃない」の中にもあった、とあとから気が付いた。その人に重大なことが起こっているという表現、それは外から来るし、他の人には聞こえない、ということだろうか。

20歳、切羽詰まった若者たち。性急さと捨てることのできる潔さは若さのゆえかもしれないが、図抜けている。突き動かされる感覚は深い。