2月8日(木)都現美「MOT annual 2023 シナジー、創造と生成のあいだ」、ギャラリイK「葉緑素為吉」個展

きのうは、「MOT annual 2023 シナジー、創造と生成のあいだ」東京都現代美術館、を見る。アーティストの手仕事「創造」と人工知能などから自動的に生まれる「生成」とのあいだを考察するのだそうだ。

シナジーとは、[全体的効果に大きく寄与するために行われる共同作業、共同活動。……一般に「1+1」を「3」にするような相乗効果をもたらす協力、共同を言う。]日本国語大辞典

 

自動的な生成が環境にあるなかでの感覚が、どのようなものか、ぼんやり経験した。ヴァーチャルによって身体感覚が変化した、もとの感覚より、変化した方に軸を置いている。自明の地点から更新された感覚での創造だろうか。そういうところに来ているのか、と思った。

でもなんか、間接的で、もどかしい気もした。

「四角が行く」は面白かった。

 

そのあと、京橋のギャラリイKに行った。「葉緑素為吉」個展。正7角形のつながりが床と壁を覆う。

規則でつなげるのに、隙間が3種類ある。一番大きい隙間は円に近い。埋め尽くすことはしないで、抜けもある。それが、間というか想像の余地になって面白い。

円に近い隙間が、イスラム寺院で見たタイルの模様のように見えた。それを言うと、平面に永遠に埋め尽くすことが理論上可能だから、宗教の性質に似ているのでしょう、というようなことを、話された。

壁は床から90度立ち上げるので、側面同士はつながらない。直方体の展開図を切り抜いたと思えば、そりゃそうだと思う。

黒い線だけなのも、輪郭だったり作品自体だったりと見え、床や壁を横断するのに効果的だ。

幾何学だけど、有機的のように感じた。