6月5日(日)宝篋山

朝早く、Aさんが来てくれる。Aさんの車で宝篋山へ。平沢官衙遺跡そばの駐車場に到着。山口(1)コースを行く。長くて花と景観が楽しめるコース、とある。

駐車場8:17発(平沢官衙遺跡案内所の中のトイレは、朝早くて案内所がまだ開いていなくて使えなかった。開館は9:00から)

大池公園の筑波総合体育館のトイレに寄って8:34発

前日少し雨が降ったけど、ぬかるみは無かった。花がときどき咲いていて、Aさんは写真を撮った。Aさんは道標も撮っていた。

山頂10:07着 標高461m

広いところにベンチと机のセットがたくさんあった。先客は4組くらいだった。頂から見ると、平地の緑と濃い緑の山。空は地平に近いところが薄い青で頭上に近くなるほど青が濃くなる。雲は高いところに塊で浮かぶ。筑波山が間近に見え、霞ヶ浦太陽光パネルのように黒っぽく反射して見えた。僧侶の像や宝篋印塔もあり、四方の景色を眺めたり写真を撮っていたら、Aさんが人が増えてきたわと言った。ほんと、さっきより人が増えていて、ベンチが埋まりつつあった。空いていたベンチに座った。

Aさんがバーナーを2つと四角い飯盒メスティンとフライパンを出した。ノンアルコールビールを分けてもらい乾杯する。お米を炊いて、味付き肉を焼いてくれた。お相伴させてもらう。すごくおいしい。私は、カレーを分け、でも食べてみたら塩分足りない、ジェットボイルで恐る恐るお湯を沸かし、味噌汁の素を溶かす。持ってきたおにぎりも食べた。Aさんは袋に水を入れてかき混ぜるホットケーキの素でホットケーキを焼いてくれ、チョコレートと生クリームをかけてバナナをトッピングした。これもおいしい。最後にまたお湯を沸かして、珈琲と紅茶のラテの粉末を溶かして飲んだ。Aさんは牛乳パックも持ってきていて、珈琲に入れてみると、味が深くなった。満ち足りる。ジェットボイルにだいぶ慣れた。

陽が射す中でゆっくり料理をたのしんだ。外で、ザックに入れた道具と材料で、こんな料理ができるなんて驚きだ。Aさんに多謝。帽子がつば広で後ろにシェードがあるタイプだったけど、首の後ろと手の甲が陽にあたり少しひりひりした。目の前の料理に夢中でUVクリームを塗りそびれた。

周りからも、ジェットボイルの音が聞こえた。カップ麺を食べる方が多かったんじゃないかな。

12:30下山へ

白い全長2センチくらいの小さい花、甘い香りがかすかに残る。ネロリのような花。4つくらいの筒のような白い花びらが出ていて中心が黄色っぽい。登山道に三か所くらい、パラパラ落ちていた。初めにAさんがあらあ、と気が付いて、私はどれどれと目を向けた。わたしはどうやったらうまく歩けるのかが心を占めていて、道を見ているのが多かった。  

山を降りてくると、里の中を少し歩く。石つくりの馬頭尊や碑がときどきあった。まとめて置いてある場所もあった。道の舗装などで、元あったところに置けなくなって、集めたのだろう。字が掘られているものは読もうとした。筑波山に大岩あるし、このあたりはそう苦労しなくても石というか岩が取れるのかな。それでも、古くから宝篋印塔があるくらいだから、お参りする人も来るだろうし、信仰に篤くなるのかもしれない。古いものを大事に残しているという印象だ。
駐車場13:52着
平沢官衙遺跡案内所でトイレを借りる。そとにサイクリングのひとが数人いて小休止していた。ちゃんと、自転車をつなぐ柵(?)がある。サイクリングロードが近くにあるらしい。
遺跡は、なだらかな斜面の広い平原で、上の方に3つの建物が建つ。こういう平原は好きで、心弾んで駆け上った。建物は校倉と土壁双倉と板倉。「奈良・平安時代の郡の正倉と推定される、地方官衙の代表的遺跡」パンフレットより
校倉を久しぶりに見た。万葉集に収録されている東歌、常陸の国の歌に、筑波ねに雪降るかも降らぬいなをかもかなしき児ろが布干さるかも と筑波が出てきて、役所があることで、東国の地名として歌われたのかも、とか思ってみる。いや役所自体は関東までも網羅しているだろう。筑波山は平地に突然山があるようにも見えて、何か特別だと思わせるものがあるから山自体がご神体なのかも。
駐車場の自販機で冷たい飲み物を買って、帰路、飲む。おいしい。

夕方、家に着く。少し休んで、17時から松山下体育館でクライミング教室のお手伝いをする。19時まで。そのあと、点検で、5.10Dを一本登って帰った。

豚児次男が車で来ていた。夕食は済ませていた。長男は頭が痛くて、自宅で様子を見る、大丈夫そうだったら明日来ると連絡が入る。