8月19日(金)実家の墓参

きのうは、10時に車を車検に出す。T夫が車で付いてきて、帰りはT夫の車に乗る。近くの車屋だから代車は頼まなかった。予約した時は、この日は何も予定がなかったので、歩いて帰ってくるつもりだった。帰ってきて支度して、実父の墓参に行く。T夫も同行してくれるということで、T夫の予定に合わせて、きのうとなった。
途中駅で下車して、そば屋で昼食を取ろうと言っていて、行ったら閉店していた。駅のロータリーを見渡すと閑散としてお店が少ない。登織り端を立ててランチをやっている居酒屋に入って、生姜焼き定食を食べる。また電車に乗り、鶴川駅で降りる。
お花を買ってバスに乗り、墓地の近くのバス停で降りて、15分くらい歩く。気温は30度くらいだろうか、ひところの35度とかではないけど、暑い。着ているのは黒のズボンに白のカットソーに黒の日よけパーカーだ。黒っぽければいいだろうと思う。T夫は、紺のシャツにグレーのズボンといういでたちだ。
お墓はなだらかな斜面の墓地内の一番高いところにある。見晴らしのいいところがいいと亡父がえらんだ。そのころはまだ3割くらいしかお墓が建ってなかったけど、今は敷地一面に墓石が立ち並ぶ。うちのお墓のお隣が一世を風靡した作家で、まだご存命の方だ。
墓石の列の端に手桶と水道の蛇口もあって、手桶に水を入れて運ぶ。花入れに手桶の水を入れて花を挿す。線香にライターで火をつけようとして風があってなかなかつかず、T夫が、こんなにいるのか、とあきれたように嗤う。線香を一束持ってきた。いいじゃないのよ、と返す。ライターの手元が熱いし、陽にじりじり照らされる。T夫が出した手に線香を渡す。T夫は墓石の後ろに入り火をつけようとする。私は手桶置き場に行ってそこにあるバーナーをつけてみるとゴオと音がして火が出る。すごいのあるよ、とT夫に声をかけるが、いらないと言われた。
線香を二つに分けて、それぞれ墓石の前の線香置きに置く。手を合わせる。来たよ、と黙って話しかける。車検の車屋から電話が入って、何と何の部品を変えるとかの話をする。T夫は手桶をもとに戻していた。数枚写真を撮って、じゃあ帰ろうか、と、そこを離れる。
墓地の中を降りてくる途中、戒名をつけないのもあるんだ、とT夫が言う。縦長の墓石も結構もあるんだね、と私が言う。新しいのは横長が多いと思っていた。挿した花が枯れかけたりまだ元気だったり、花がないところもある。墓石に水をかけなかったなあ、と思う。あっさりしたものだったと、軽く後悔する。でも、花束が、リンドウの花が紫に白が混じっていたり、小菊がかわいい色だったりして、なんだ、結構いいじゃない、持ってきてくれたのか、なんて亡父は言ってるかもしれない。
管理棟にある休憩所でトイレを借りようと思ったら、休みだった。また歩いてバス停まで行き、時刻表を見るとあと5分でバスがくる。一時間に2本なのに、いいタイミングだ。鶴川駅そばのドトールに入って、アイスティーを飲む。涼しくて、ほっとする。T夫はミラノサンドAも食べた。30分ほど休んだ。
小田急線の車窓の景色を見る。ずっと以前利用していた駅の周りはもちろん変わっているけど、印象は変わらない。私がその景色を見る時に一定のイメージが再生されるのかな。

夕食はそうめんと、から揚げよりも海老天と野菜天がいいとT夫が言い、今日は30度くらいで比較的涼しいから天ぷら作ろうか、暑いときはできなかったけど(何しろ台所にはクーラーがない)と言ったら、買っていい、となった。スーパーでそれらは売り切れで、アナゴ天とちくわ天と野菜のかき揚げになった。