6月19日(月)「芸術家たちの南仏」最終日 DIC川村記念美術館

きのうは、昼すぎに、TさんとJR佐倉駅で待ち合わせる。彼女をピックアップして、DIC川村記念美術館へ行く。敷地にあるレストランに5日前に電話したらすでに予約枠がいっぱいだった。当日並びましょう、と彼女とやり取りしていた。

お店で、2時間以上待ちと言われた。2時間ですって、どうします?とTさんに聞いたら、2時間以上ですとスタッフが「以上」を強調した。メールアドレスを登録して、先に展覧会を観ることにする。順番がくるとお知らせメールが届く。ネットで、今、あと何組待ちと予想時刻とがわかる。便利だ。

「芸術家たちの南仏」最終日だ。南の光が画家たちを魅了した。

セザンヌマルセイユ湾、レスタック近郊のサンタンリ村を望む》のキャプションに、強い光で、陰影は飛び、細かいものはわからない。物は大まかな形となる。教会の屋根や家の建物を大まかに一つの物としてとらえた、というようなことが書いてあったと記憶している。セザンヌが風景を分解するのを、南の光が促したというのが面白い。

マティスの《ミモザ》は、切り絵で、ほんとに紙が張り付けてある。何重にも重ねていて、紙の物質感が面白い。端がちょっと浮いて影があり、指ではがせそうだ。

 

南仏は第二次世界大戦中に、アメリカへの亡命のため一時的に滞在した人もいた。そして、敵性外国人収容所がいくつかあった。フランスに留学したある日本人画家も収容されたかと思ったけれど、ネットで確かめられなかった。

望んで、あるいは不本意ながら、南仏に滞在した芸術家たちは、違う作風でも、刺激を受け合い、制作した。

常設展から上記の企画展をみて、ショップをひととおり見たら、レストランの席の順番になった。
カジュアルランチを食べる。会計の際、Tさんの問いに、今日は今まで一番混んだとスタッフが答えた。記録に貢献できた。