8月31日(木)山海塾「TOTEM 真空と高み」

きのうは、午前中からモスバーガー。やはり外に出た方が集中できる。講演会と、映画会の予約をする。講演会は残りあと18人だった。取れてよかった。
照り焼きバーガーを食べる。ロッキーへ行こうと用意はしたが、やること終わらず、行けない。家に帰り、着替えて、駅へ。

高田馬場で降りて、カモシカへ。クライミングロープを買う。マムート、9.5センチ幅、50m。手ごろな値段で買うことができた。ロープは一年間使ったから、替え時だった。

バーガーキングで、ワッパージュニアセットを食べる。

三軒茶屋に移動する。待ち合わせの時間に少し早いので、ツタヤ書店をのぞく。

6:20、世田谷パブックシアター入り口でT夫と会う。ロビーにこれまでの山海塾公演ポスターが展示されている。モノクロ写真を使っている。姿は仏像でおわす。


19時、開演。山海塾「TOTEM 真空と高み」。東京では初公演だ。舞台美術は中西夏之
舞台上、人ひとりが通れるくらいの幅の道のような直線が、前から奥と上手から下手に十字交わる。中心部にアクリルか何か透き通った硬そうな長方形の板が4枚くらい、天井から下がっている。さらにその板の内に糸が下がり、糸の先にとがった錘が下がる。鉛直を示し、錘の位置は細道の中心線の交点だろう。
細道は座標のX軸Y軸と思われる。象限に相当する4つにわけられた場所は、広い正方形の板で、水平で舞台の床より20センチくらい上がっている。表面に薄く砂のようなものが乗っているらしく、舞手が歩いたり転がったりすると跡が残る。照明によって色を変える。
奥は全面黒い幕だ。直径3メートもあろうかという線だけの円が二つ、舞手の届かないくらいの高さに下がっている。
座標を意識する装置だ。舞台空間だけではなく、重力など、地球に於ける位置まで想起させる。

 

トーテムには、さまざまな定義がありますが、特定の集団や部族や血縁の標章または象徴として機能する具体物で、野生の動物や植物などの場合もあるそうです。
今回の副題「真空と高み」は、中西夏之さんの舞台美術に触発されて付けました。四隅から立ち上がり、形作られた中心部の空間のことです。
天児牛大

パンフレットより

 

中心があるから、舞手が象限を廻ったり自転したりするのかな。いろいろな動きの中で回る動きが気になる。渦のようなのもあった。

Ⅰ.トーテムへ Ⅱ.行き違いの鏡 Ⅲ.坩堝 Ⅳ.四つの場へ Ⅴ.水・障壁 Ⅵ.二つの自転 Ⅶ.時差

パンフレットより

 

場によって、4人、2人、5人、4人?が出てきて、舞う。動く仏像だ。海かな、山か砂漠かな、音かな、重力かな、意識と無意識かな、と思いながら観た。

舞台にいる人数が多い方が、動きがあって見やすい。最後の、2.3人が踊る周囲を一人で移動する人が、無意識の役みたいで面白かった。終わって舞手の皆さんが並んだとき、ひとりひとりがくっきりして、こういう人達だったんだと、と改めて感心する。

20時半ころ外にでる。キャロットタワー地下のイタリアンレストランでひと休みする。
まえは無表情だったけど、今回は顔に感情を表す表情があった。わかり易くなったということかな、とT夫が言った。わたしは身体の動きの一つとしてとらえていた。手掛かりが多い方が、観客は探りやすい。

具体的と思われる肉体が抽象性を帯びる。これまでの鍛錬を思い、刻々とイメージを出現させる舞手の覚悟のようなものに魅了されているのかもしれない。