きのうは、のし餅を切る。黒豆を煮る。二階と一階の掃除。こう言っちゃなんだが、家が古くて広いので一人でやるのはたいへん。
一階は、4つの8畳と6畳部屋を取り巻く縁側や、縁側との仕切りの障子や部屋と部屋の仕切りの板戸や廊下のガラスの引き戸やふすまの木の桟やレールや、脚立に上がって（高いところに上がるのは好き）神棚、床の間、2つの洗面台と浴室、10畳の台所の食器棚とシンク回り。2階は６畳二間。階段、洗濯場、玄関。そして、離れの共用スペースと自分の部屋。年内では多分やりきれない。
掃除の合い間にロッキーに行った。このところボルダリングに専念しているA氏がいた。これをやったらいいですよ、とA氏が勧めてくれた課題をやってみた。全然できない。かぶったところで4手目くらいで体の向きを変えてハリボテ側面のホールドを取るところ。体幹と腕力がないせいだと思う。
更衣室で顔見知りのかたとあいさつした。「今日は結構混んでますね、下駄箱がいっぱいでした。皆さん登り納めに来ているのかな」と彼女が言う。家族に内緒で来ちゃったそうだ。「あら、2時間くらい登って、そのあと気持ちよく過ごせれば家族円満で、来てもいいんじゃないかしら」と私が言った。その方は何も言わず、ええまあという笑顔を見せた。あとで、多分2時間じゃすまないんだな、と気が付いた。
私は2時間で十分満足。掃除しながら恨み言を心に浮かべていた。なんでこんなに広い家を一人で掃除するんだ、しかも私の自由になる物が少ない、私が選んだものも少ない。什器をきれいにするだけの役割。ボルダリングして気が晴れた。
子供たちにお餅を送る。8切れののし餅と海苔とゆで小豆小パックとすりごまとパスタソースも同封。正月気分を味わってくれれば。
