8月13日(木)お坊さんが来る

 きのうは、お盆のため、お坊さんがお経をあげに来た。12日はお坊さんが家々をお経をあげに廻る日だ。
 仏壇と神棚がある客間を念入りに掃除機をかける。冷房を入れる。仏事用のちゃぶ台を奥から出し、仏壇の下に据え、線香台とか線香とかおりんとかライターとかをそこに移し、お盆に白ナスとナスと小玉スイカを乗せて置き、ついでに、おじいさんが神棚下の床の間に置いておいたトマトもちゃぶ台に乗せる。以前はおじいさんが、藁を綯い、細い綱にしてそこにほおずきの枝を何本かさしたものを作って、仏壇の上方に飾った。おじいさんは高齢で作らなくなった。夫は作らない。いいよ、と言っているので、飾らなくなった。上記お盆の支度もわたしがやる。
 深皿に水を張って30センチくらいの萩の枝を庭から取ってきて乗せる。萩は毎年同じところに生える。深皿をちゃぶ台におく。お坊さんが枝を持って、皿のところで丸く回してちょっと水をつけて、ちゃぶ台にあげた物に枝でちょいちょいと触れ、水を数滴たらすためにある。お墓に水をかけると眠っている人は気持ちいいと考える、仏教は暑い国から来たから、偉いお坊さんが大きな傘をさしかけられるのもそうですよ、暑いと日陰はうれしいでしょう、ということをお坊さんから聞いたことがある。供物に萩の枝でかける水滴も、うるおっておいしいご飯を食べてもらうためだろうか、霊へのもてなしのようなものかもと私は勝手に思っている。
 皿を用意して準備が整った5分後くらいに、お坊さんの車が入って来た。またも、ぎりぎりセーフ。若いほうのお坊さんだった。若いといってもいつものお坊さんと比較してで、40代はじめくらいだろうか、跡継ぎの方だ。この方は、玄関から家に上がる。いつもの高齢の方のお坊さんは、玄関横の縁側から家に上がるのが常だ。そして、跡継ぎの方は萩の枝を使わない。同じ宗派でも少し違う、修行した場所や師が違うのかもしれない。
 お経が終わってから毎年いただく雑誌は、今年はなかった。コロナ禍で人が集まれず編集作業ができなかったそうだ。
 飾りや供物が、舅・姑がやっていた時より少なくて、合っているかどうか心配だったので、聞いた。お供物などはこんな感じでいいんでしょうか。
 お坊さんはちょっと目をやって、いいですよ。お位牌がここ(ちゃぶ台)にあった方がいいですけど。でもたくさんありますものね。と言ってくれた。
 仏壇奥に、お位牌は十数コある。これでも十年くらいまえに舅たちが数を絞ったのだ。仏壇じゃなくて位牌壇になってますよ、と高齢の方のお坊さんに言われて。