10月13日(木)亡母の13回忌

きのうは、鶴川駅に9:42着。花屋で店先に並んでいる花束の中で仏花と書かれたのを一束引き抜く。店の外に出て年配の店員が若い店員に鍵がどうの、と教えていたところに持って行って、これ下さい、と花束を差し出したら、開店は10時からなんです、と年配の方からはね返ってきた。なるほど、とあきらめた。

バス停に並んでいたら、妹のK子が走ってきた。間に合った。わたしより前に鶴川駅につくはずだったK子は、新百合丘駅で乗り換えを間違えて、唐木田方面の電車に乗ってしまった。ラインで連絡が来て、やり取りして、先に行っててください、となっていた。

私がK子に亡母の13回忌をどうするか打診して、12日に墓参とランチしようかと予定を合わせた。K子をふくめK子たち家族は、皆で10日に墓参りしていた。K子の家族は亡父母と同居していたこともあって、手厚くしてくれる。
お坊さんを呼ぶことはしない。何回忌という法事に亡父母は出席していたのだろうか。お盆、お彼岸など、あまりそういうことはしない家だったので、なくてもいいかなと思う。婚家とは大違いだ。

バスに乗って、霊園近くのバス停に着き、歩く。土日祝とシーズンは最寄りのこのバス停に霊園のマイクロバスが来るのだが、平日は来ない。歩いて13分だ。霊園の管理事務所はお休みだ。入り口の飲み物自販機で、小さいビタミン飲料を買った。
墓石が並んだ中央の道を通る。自然と周りのお墓に眼をやり、墓石になんて彫ってあるかを読んだりしてしまう。お墓でも、ススキみたいな草や低木が生えていたりするのがある。供物がずっと置かれているのもある。いろいろだね、と私がいうと、管理費を払うと霊園できれいにしてくれる。いやだからね、とおじいさんに言って、お墓を買うときに永年管理費を払っている、とK子が言った。

うちの墓石はまだお花があって、枯れていなかった。K子が持ってきた線香に火をつけて供える。ビタミン飲料も供える。手を合わす。しばらく墓石を見ていた。思い出して、手桶に水を汲んできて、墓石にかけた。
うちの墓石は正面の低いところに墓誌として戒名と本名と死亡年月日が彫られている。石屋さんはここにきて字を彫るのかね。うーん、最初は彫ってあるのを持ってきたみたいだけど、そうじゃない? 正面の一番大きい墓石の裏に墓誌を彫っているお墓もある。木の卒塔婆を後ろに挿しているお墓もある。
K子の婚家は神道だ。今度、法事にあたる集まる会があるのだそうだ。神道は本当はお墓にお骨は入れないんだって。肉体は無くなって魂になるから。
K子の婚家では、それはあんまりだ、と親族の反対にあってお墓にお骨を入れたそうだ。
もし入れなかったら、焼いてからどうするんだろうね。どこかにうめるのかな。
焼き場の人も困るよね。

亡母のことは、亡父の葬儀後によく話した。今はことさら亡母を話題にしなくてもいいように感じていた。

もういこうか、と墓石を離れた。管理事務所あたりでビタミン飲料を二人で飲み干す。

バス停まで来て、近くにイタリア料理店があるので行ってみる。お昼はK子に任せていたから私からはあらかじめ何も言ってなかった。
11時過ぎ、すでに駐車場に車が3台停まっていた。お店の人に聞いたら、今日は予約でいっぱいなのだそうだ。人気だ。

バス停に戻ってあまり待たずにバスが来て、駅に着く。12時前、星乃珈琲に入る。わたしはラザニア、K子はフルーツサンドにする。旅行と山と趣味と仕事(バイト)と子供たちの結婚が遠いということをおしゃべりして15時近くまでいた。

途中までいっしょの電車で帰る。

きょうはありがとうございました。私たちが元気だと、おばあさんおじいさんはきっと喜んでいるよ、とK子にラインした。そうか…、喜んでいるかな、そうだとうれしいな、とK子からあった。