11月1日(火)登山靴・中川猛展

きのうは、高田馬場バーガーキングでお昼を食べて、カモシカスポーツに13時近くに入る。夏に残雪のある山を歩く靴を探していた。

お店のスタッフを捉まえて訊いた。促され、登山用靴下を穿いて足のサイズを計る板に足を載せた。小屋泊かテント泊かを聞かれた。小屋泊と即答する。では、と、奥から靴を持ってきてくれた。履き比べて、足に合った靴を買うことができた。6本爪のアイゼンも買うつもりでいたのだけど、登る山と時期によって適する物がちがうということだった。10本爪の方がいいですよ、6本爪だと登るのが遅くなりますよ、と言われた。6本爪は前と後ろに爪がないから慎重になってしまう。10本爪でも靴につけると前に出なくなるのもある、それも軽アイゼンと言います、と教えてもらう。アイゼン類は予定が決まったら買うことにする。

靴底が硬いと疲れにくいと聞いたと話すと、でもあんまり歩くとやっぱり足の裏が痛くなります、どんなに厚い靴下をはいてもね、それに靴自体が重いし、とその方は言っていた。小屋泊とテント泊ではどこが違うのかを聞いたら、テント泊だと重い荷物を背負うから底と側面も硬くないといけないということだった。そうだ、テント泊だと20キロくらいの荷物を背負うこともあるんだっけ。わたしにはとんでもないことだ。

 

日本橋に移動する。14時半ころSPCギャラリーに着く。中川猛さんの個展。

中川さんがいらして、話をした。幾何学模様の絵画とばらけた直方体の箱を3つ重ねたような立体。二つは同じテーマを表しているそうだ。
見方によって出たり引っ込んだりと、どちらかに決めてしまう。でも、実際はどちらにもなる。人はどちらかに決めて他を顧みない――独裁とか偏見に通じるところだ、と、カントの二律背反に触れて話しをされた。というように、私は理解した。
見方によって意味が往還する。でも人はこっちだと決めて理解したとして安心したい、ということか。これだって、理解したいという業だ。理解になってないか。感想ならまあ。

立体は、直方体の3面をひとつのまとまりにして、角度を変えて置いてある。大きさが、大人が入れるくらい。入ってみたいと思う。中であり外である、ということなのだろうけど、おなじ形を角度を変えて置く妙が、人体サイズでわかるのが面白かった。