6月17日(木)昔からの医院

きのうは、朝、8:45までに胃と乳がんの検診に行く。その医院の入り口に、折り畳み椅子をひろげてその座面に紙と重しが置いてあって、今日の分のコロナワクチンにすこし余裕があります。利用券をお持ちの方でご希望の方はお申し出ください。というようなことが書いてあった。会場になっていることに初めて気が付いた。高齢の方々が、何人かすでに待合室の長椅子に座っていた。あとから来た人に、何回目?と聞いた人がいて、二回目と答えていた。
2,3歳くらいの女児とおとうさんらしい30代前半の男性が入ってきて、受付に、初めてなんですけと、来ちゃいました。と言った。女児はわりに元気そうに先に歩いて入ってきて、お父さんの足に絡みついたり、しゃがんだりしている。予約のない方の診察はできません。電話で予約してください。診察は午後になります。と受付の人が言った。じゃあ、車のなかで電話します。ええ、予約して、診察は午後です。

ワクチン接種の待合いになっているからだろう、受付の人も丁寧ながらシリアスだ。私はあとから気が付いたけど、掲示物にも、診察は午後、予約して、と、熱のある患者さんは、違う入り口から入る、とあった。
そうはいっても、昔からの医院だ。患者と医院側の人の距離が近いと見受けられる。おじいさんが、血圧ってこんだ自分で計るの、もう先生は計ってくれないんだ、どこにあるの、と言い、看護師さんらしい女性が入り口の電話の横ですよ、と5メートルほど先を示しても、おじいさんは、待つ姿勢でいて、連れて行ってもらった。血圧計の前に来ても、どうやってやるのかわからない、と立っているだけ。看護師さんが、この椅子に座って、腕を入れて、もっと奥に差し込んで、と言うと、おじいさんはこれでいいの、と看護師さんに聞いて、その通りにする。

その時私は看護師さん側に立ち、多くの患者さんに何度も説明しているんだろうな、大変だな、と思ったけど、年を取ったら、分からないことを、まず自分でやってみないで、誘導を待つようになってしまうかもな、とも、いま思う。こうしてください、と言ってくれる人に恵まれればだけど。