8月26日(木)「もしも東京」展

きのうは、東京都現代美術館で「もしも東京」展を観た。

久しぶりに美術館に行った。美術館って、やっぱりいい。たまには、作品と対面して、感じて考えたりしないと。私にとって、美術館はそういう機会だったんだ。コロナ以前は、作品が観たくて美術館にきた。観て、言葉にならない第一印象をくっきりとさせて、どう説明するか、どう考えるかを、探った。第一印象を直観と言い替えてもいい。直観を研ぎだして描写する。でも、言葉での描写がなかなかうまくいかない。あのパッとした感覚を定着させようとすると、だんだん、平板になる。そして、パッとした感覚に確信が持てなくなる。

 

言い訳めいてきた。

 

「もしも東京」展は、東京 について描いた漫画家の作品。上京したころ、スーパーシティ、パラレルワールド、好きな場所、在ったらいいな、住む人は変わらない、自販機的アパート、昔の都市計画、などなど。絵だけのもあったが、わたしは、ストーリイ漫画形式が面白かった。餅屋。
生まれ育ったところが東京ではない人に、上京して、東京は仕事の場であり、架空の、みんなでそれらしく生活する国、みたいな感じがあって、へえ、と思った。むかしから変わらないことでもあるし、みんなで暗黙裡に架空の地としてふるまっているかも、と、触発された。