7月29日(金)浄土山、雄山、大汝山、真砂岳、内蔵助山荘、雷鳴、雷鳥

きのうは、みくりが池温泉にて5時ごろ起きる。

6:00から朝食。すぐは混むからと、10分くらいずらして、入り口に行った。列も数人になっていた。バイキング形式だ。トレイを持って、皿に載せていく。おかずの種類がたくさんある。宿泊客の皆さんが並んでいた。順番に取っていく。肉や魚もあるが、野菜を使った総菜がたくさんあって、わたしにはありがたい。どれもおいしそうで、少しずつ取ったつもりが、皿の上はすごい量になってしまった。

お米もおいしい。自家製ヨーグルトに感激した。残さず食べてお腹いっぱいになった。

朝食に時間がかかり、7時出発のはずが7:30になった。みくりが池温泉のすぐ前に雷鳥がいた。雌とヒナ4羽くらい。親だけ写真におさめた。

立山室堂から、浄土山へ向かう。中学生と引率の先生の団体が大きい荷物を登山口に置いて、身軽になって登っていった。私たちは、その少しあとから登り始める。

気温は10度くらいか。紫外線対策でキャップをかぶりヤケーヌを顔につけている。それでも強い日差しが耳にあたって痛いほどだ。
しばらく続いた石畳が途切れて、歩きやすいと感じる。息が切れる。中学生たちは室堂山展望台で折り返した。雪渓は一歩だけ踏んだ。
浄土山北峰手前は岩場の急登でトレッキングポールが邪魔だった。息を切らしてのろのろ登っていたら、3分休憩を取ってもらい、ザックを持ってもらった。

9:40頃北峰。次に南峰に行く。日よけとして、手ぬぐいを帽子にはさんで顔の側面に垂らす。いい感じだ。

10:00ごろ南峰。龍王岳のてっぺんに人が立っているのが見えた。10分休憩。ザックを背負う。
せっかく登ったのに下る。

11:00、鞍部の一ノ越山荘で15分休憩。お菓子を食べる。トイレを済ませる。

11時20分頃出発。岩場の急登だ。やはりポールが邪魔なときがある。登りと下りの道が別だ。分かるように色を違えて、矢印でマークされている。楽だ楽だとリーダー。いちいち上をみてすれ違いを考えなくいいからだ。

登山の初心者は、道を譲るとき、歩きやすそうな場所に立って待っている。譲られる人が歩きやすい場所を空け、だいたいが山側の道の外に避けているのがマナーなのだ。
小学生と先生の団体が登っていた。林間学校か。立山室堂から一ノ越へ直上する山道を選ぶ

人が多い。ほかにもお子さん連れなど、とぎれとぎれの列になっていて、ゆっくり登った。わたしにはいいペースだった。
12:20ごろか、雄山頂上(2992)。10分休憩。

空いているようだと見て、雄山神社に参拝することになった。行ってみると、先頭で次の回まで待つことになった。入り口から社まで10数m登るのだが、道がせまくて、前のグループのお祓いが終わって全員降りてきてから、行くことになっている。20分くらい待つ。小学生の団体さんがあとからグループに加わって、並んだ。拝観料700円。 

12:45雄山神社(3003)。皆で、社の前で神主さんに登山無事のお祓いしてもらう。しおりと「立山頂上雄山神社」と書かれた赤い紙をもらった。直径3センチくらいの鈴と、荷札用の細い針金もついていて、ザックに付ける。

13:00ごろ出発。ここから先は人はまばらにらる。

13:25ごろ大汝山(3015)。

少し下ったところで、Rさんが座って少し休む。地獄谷からの硫黄の匂いに気分が悪くなり、耐えられなくなった。

13:30ごろ、大汝山休憩所で30分休憩。外のベンチでお湯を沸かして皆さんはコーヒー、私は紅茶だ。飲んだり食べたりしていると、一人の男性がやってきて、室堂へ行くのはどちらですかと聞いた。はにかみがかすかにあったが目が光っていてぜひ知りたいという感じだった。ザックや服装は使い込まれて、体もがっしりしている。地図を見せて、大走り分岐から下に降りるのを示した。登山初級者でもなさそうなのに、地図などもってないのかな。不思議だった。トイレを済ます。

少し下る。雄山を過ぎたころから、ごろごろいう雷鳴が聞こえていた。南方の遠くからのようだった。

山道のすぐ横に雷鳥のつがいがいた。ヒナはいない。雌が山道の砂で砂浴びをした。

「今宵のために体をきれいにしてる」とRさんが言った。
雄が先に低木の下に歩いて行っていなくなり、雌も違う方向に歩いて行った。仲良くなるところを邪魔してしまったか。雷鳥は、雷の鳴る気象のときに多く出会えるのか。空は晴れたり曇ったり。

以前、遭難が在ったときこの辺で御遺体が見つかった、というあたりで、雷鳴が頭上から聞こえた。音はごろごろで遠くから聞こえるやつだ。稜線では高いものは人だけだ。

「雷のときは、地面に腹ばいになるんですかね」と言う。

「運だから」とRさん。

ザックに結びつけた雄山神社のお札の鈴が金属だ。お祓いで登山の無事を祈ってもらったので、まあだいじょうかと思ったが、鈴に雷が落ちたら、こういう「オチ」か、なんてことを思ったが、口に出しては言わなかった。
あとで内蔵助山荘に着いてから、リーダーが、

「雷鳴だけならまだいいけど、音と稲光が一緒だと危ない。光が見えたら、ザックを置いて、内蔵助山荘まで急ぐつもりでいた、荷物は濡れたって、あとで取りにくればいいから」と言っていた。

14:20ごろ富士の折立(2999)。30分くらいいた。頂上の岩にも登って写真を撮る。風でガスが切れたりする。劔岳や内蔵助氷河や雪渓がみえて素晴らしい景色だ。

雷鳴は聞こえている。

15:15ごろ大走り分岐

15:30ごろ真砂岳(2860)

15:40ごろ内蔵助山荘到着。

満室ということだ。私たちは、個室の5人部屋だった。
夕焼けを見た。山荘のうしろの方の少し高いところまで行って写真を撮っていると、「あまり高いところは行かない方がいいですよ、雷が鳴っているので」とスタッフの方に言われた。

「せっかく無事に山荘に着いたんだから」と引き返した。
夕食は、アジフライだ。名物のなめこの味噌汁がおいしい。おかわりをした。