9月14日(木)スイス旅行、本決め

きのうは、11時半に元住吉駅に待ち合わせていた。家の最寄り駅に予定したより早く着いた。駅の改札に、電車が遅れるか不通で、振替輸送を調整中という掲示を駅員がホワイトボードに書いていた。先のほうの駅で事故があったそうだ。どこで停まるかわからないけど、早く乗って行けるところまで行こうと思い、来た電車に乗る。乗り換えができる駅のひとつ手前駅で十分ほど停車したが、動いた。乗り継いで元住吉駅に11時35分ごろ着く。上出来だ。

元住吉駅ではY子が待っていた。商店街を5.6分歩いて、魚がおいしいと彼女がおすすめの定食屋、夜は居酒屋に入る。テーブルが3つとスタンド席が4つの小さいお店だ。中に立つ店の女性がお客に相席を頼んでくれて、座ることができた。私はカレイの煮つけ、彼女はあこう鯛の粕漬定食にする。隣のテーブルのおじさんたちは昼間から飲んでいる。素敵だ。

ザックを足元に置こうとしたら、こっちに置きましょう、と女性が手を伸ばしてスタンド席に置こうとした、いいです、ここで、と言うと、隣のおじさんが、近くにないと忘れるからねえ、とつぶやく。忘れるかもしれませんが、席がひとつなくなっちゃうから悪くて、と控えめに答える。いいんじゃない?お言葉に甘えて。Y子が笑いながらスタンド席にザックを置いた。テーブルの間隔が狭いから、ザックを置くと歩きにくいのは確かだ。皆さん気さくだ。

スタンドの裏から、卵か身かどっちがいい?と声だけした。なんのことか一瞬わからなかったが、カレイのはなしだった。卵にしてもらった。家では卵の大きい切り身をT夫にしているから。煮汁は辛くない。家ではT夫に合わせてしょっぱくする傾向にある。農作業するT夫が塩分を欲しがるのは自然なんだけど。

 

店を出て、女性専用のコワーキングスペースに行く。Y子の知り合いが経営している。定休日に特別に貸していただく。彼女から話を聞いて、一度見てみたかった。このところ調べていたスイス旅行を本決めするために来た。お茶をいただく。
「ちょっと大変だよね」彼女が言う。私の感触も同じだ。

「相談しようと思っていた」

調べる前は、ツアーの方が結局リーズナブルだろうと言っていた。円安で物価の高いスイスだ。でも、ツアーは10月半ばまでと12月のクリスマスマーケット巡りだけ。11月にはない。

「詰めていって無理そうなら来年ということにしよう」

鉄道に乗って山に行くことが一番したいこと、と二人で確認した。おたがい持ってきたガイドブックを拾い読みしながら話しをする。一番行きたい場所を決めた。インターラーケンとツェルマット。飛行機は、チューリッヒに着く便しかない。どうやらスイスの都市間は鉄道で1,2時間で移動できるらしい。スイスだけを地図で見ているから、国の大きさを飲み込みにくい。飛行機でチューリッヒに降りて、すぐ移動して、インターラーケンに2泊してベルンとチューリッヒに泊まって帰る、とまとまった。アイディアを出し合えて形になった。

ちょっと休憩。新たにお茶をいただく。それまで、脳に糖分がたりないとか言って、和菓子を食べた。口のなかは甘いままなので、お茶を飲んでちょうどよくなる。
「航空券と宿泊」を検索した。私のパソコンとY子のスマホでそれぞれ探す。おなじページで同じ条件を見ているつもりでも、料金が何百円か違っていたりする。航空券はパスポートナンバーの入力が必要と画面に出てしまい、家で調べて明日の夜に電話して決めることにした。

18時ごろ出る。元住吉駅から、往路とは違うルートで帰る。

「来た電車に乗るとき気を付けて。おなじホームで行き先が違うのが来る。小杉で乗り換えたとき、間違えたのに気が付いて、あわてて不動前なんてところで降りたことがある」とY子が言っていた。
わたしもやってしまった。目蒲線東横線を間違えた。Y子のおかげで、車内放送を気にしていた。2つ目駅で変だと気付いた。いつもなら、もっと遅くなっただろう。三つ目の「田園調布」で降り、乗るべき電車に乗った。