5月7日(金)歯医者さん

きのうは、午前中歯医者へ。午後は家にいた。

歯医者さんが、私の歯を削っているあいだ、何度も、大丈夫ですか、痛かったら手を挙げてくださいね、と、言ってくれた。腰の低い先生だ。麻酔をしているので、痛みは感じなかった。でも、奥の奥を削っているらしく、歯を内側からこそげ取られるような感じがしてその振動が頭蓋骨まで鈍く響いたとき、くう、という表情をしたらしい。それに、長い間口を開けていると、閉じたくなる。削る棒(?)と吸い取る棒(?)が口から出ると、ふう、と息がでて、力が抜ける。ということは、削られているときは力が入っているんだ、と思う。思うけど力を抜けない。小休止のたびに、ふう、となる。
患者が座る治療用イスの周りは、カーテンで仕切られている。ここに案内されるまでカーテン越しに治療用イスを4つくらい見た。先生は私の削りの小休止のとき誰かの治療をしに行く。聞こえてくる話し声から、私を含めて3人は同時に治療を受けているようだ。何回目かの小休止ののち先生がやってきた。助手さんがいなくて、先生一人が、片手で吸い込む棒を持って、片手で削る棒を持ってやった。すごい器用だ。おお、と心中驚いた。口を「あ」の形に開けながら。