12月07日(火)インプラントの土台埋め込み手術

きのうは、正午からインプラントの土台埋め込み手術をした。院長先生といつも担当の先生と助手?さんが携わる。初めに普通の診療をしているカーテン内に案内され、診療用椅子に座る。そこで血圧測定と簡単な体調の問診、よく眠れましたか、体調に変わったことはありませんか、と聞かれた。次に、手術用の個室に案内される。豪華皮張りソファ風の診療椅子に乗り、胸と目にタオル、顔の上にナイロン風の肌触りの口のところだけ穴が開いている布をかぶせられた。かぶせられている方が、安心できる。先生に、何か気持ちが悪いとか痛いとかがあったら、左手を挙げてくださいね、と言われた。何本も麻酔注射を打たれ、顎だけでなく首の上の方まで麻酔が効いている。
いつもの先生が「すみません、舌を押さえます」と唾液を吸い込む細い棒で舌を押さえていた。意識すればするほど、舌が治療している歯に寄ってしまいそうになる。反対側に舌を置いて置ければいいんだけど、押さえられるままにしよう、と思った。
ゴリゴリとなにかやられて、インパクトドライバーのようなもので掘られている感じがしばらくあった。助手さんが何か言って、先生二人が、パッと手を止め突っ込んでいた細い機械を口から出した。いつもの先生が、大丈夫ですか、と聞いてきた。麻酔でうまくしゃべれないが、はひ、と答える。また手術は続いた。血圧が下がったんじゃないかと思う。眠くなりそうとちょっと思ったときだったから。手術用の椅子は血圧がはかれるのだろうか。左手でピースサインを作った方が良かったかしら。
二人の先生方のやり取りで、今何をやっているか少しわかる。普段は、すみません、やらせていただきます、という腰の低い物言いであり、褒めて励ますような扱いをされるのだが、あれ、よく見えないなあ、と院長先生が言ったときは、頼むよ、と思った。でも無事終わって、縫合される。この時も、細い棒で舌を押さえられた。もし舌と歯茎をいっしょに縫いつけちゃったら、すごいことになるなあ、と可笑しくなった。
手術は1時間くらいかかった。あれ、時間かかったなあ、この半分くらいの予定でいたんですけど、と院長先生が言った。首の後ろが凝った。ガーッとインパクトドライバーのようなもので掘られるとき押される力を受け止めてふんばるから。
がんばったよ、私。
今日中は激しい運動はしてはいけない、など、注意書きを手渡され、助手さんに口頭でも説明を受けた。明日は、はげしい運動してもいいでしょうかと聞いた。はげしい運動って何ですか。壁を登ることです、クライミンングです。大丈夫ですよ、先生が言った。

夜、T夫に、今日インプラントの手術したんだよ、と言う。あ、そうか。割と元気だね、痛くないの。普通に家事をしている私を見て言った。T夫も以前、違う医院でインプラントを入れている。あのときは、T夫は痛みで当日は寝込み、一週間くらいふらふらしていた。その間、私は柔らかいうどんなどをT夫のために作った。
先生がいいんじゃないのぉ? 私は自慢げにT夫に言った。