4月10日(月)中里斉展 MEM 、斎藤泉&史門展 枝香庵

きのうは、投票をしたのち神保町へ行く。山道具屋さんで頼んでおいたカラビナと、セールだったTシャツを買う。
恵比寿駅で待ち合わせていたTさんから、遅れるから先に行っててというメールをもらい、MEMに行く。ドアを開けて入ったら、中にいた女性がびくっと動いた。そうだ開廊は13時からだったと気が付く。申し訳なく思って出直そうとしたが、お急ぎならどうぞ、と言って奥の部屋の照明を点けてくれた。女性は肩までの髪の、毛先だけ5センチくらい金髪でカッコいい。感謝して中に入る。

中里斉の個展だ。大きな平面3点と隣の部屋に小作品があった。エスキスのような作品が面白かった。意味と規則を設定して表現する。「論理」(澤山遼氏の論考による)の表現なのだろう。
2010年町田国際版画美術館の個展で、線外シリーズの近作を見た。自由さと豊穣と次へのヒントがあるように思った。過去のどの作品よりも最新作が一番面白く感じて、すごいと思った。展覧会期中に亡くなったことを知った。 

女性はA4くらいの平面作品の梱包作業をしていた。作業が一区切りつくのを計って、小冊子を望み、いただいた。

Tさんとメールをやり取りして恵比寿駅で落ち合う。タイ料理の店で昼食をとる。トムヤムヌードルは私には辛すぎた。

銀座の枝香庵に行く。斎藤泉&史門展
泉さんの作品は薄い鉄板?をつないで縦に長くしたのが面白かった。絵も立体も作品として安定している。続けて作っているとこうなんだと思う。

14時からはじまったギャラリートーク「史門に出逢う」は、藤井匡氏、勝山茂氏、宮田徹也氏の3人による。藤井氏は彫刻が専門で、勝山氏は日本画院展?)が専門らしい。宮田氏は展覧会にかかわった。皆さん、1970年生まれと1971?年生まれ。斎藤史門作品には接したことが無いようで、斎藤義重の作品も近年知った。年譜と参考文献が整理されることが重要だというとようなことを話した。史門作品について少し藤井さんが触れたが、あと作品については特になかった。

なるほど、斎藤義重は2001年に亡くなり、2003年~2004年に巡回した回顧展も20年前だ。荒川修作高松次郎の方が知られているかもしれない。どこかで義重の展覧会が企画されれば、「無十」も次巻が出るというものだ。

Tさんと無印のレストランでお茶をして帰った。