9月26日(土)電力料金の男性のセールストーク

 きのうは、午前中ロッキーに行って2時間弱。ロッキーでは、落とせなかった5級と4級を一つずつ落とせた。午後はバイトに行く。

 暗くなってからバイトから帰ると、電気料金のことで玄関に人が来ていた。その人は一昨日も来ていて私が応対した。
 玄関で声があるから行ってみると、30代前半くらいの不機嫌そうな男性がいた。グレーのズボンにちょっと薄いグレーのポロシャツ。ショルダーバッグをさげ、手にはいろいろ挟まれた分厚いファイルを持っている。
「お宅は〇○電力ですよね。○○電力の領収書の紙は来ていますか? 来ていなかったら、私の仕事は終わりなのですが」と言う。
 セールスの電話でもそうだが、ちょっと怒り気味に、一方的に尋ねられることがある。善良な人なら、つい話に乗るのだろう。
「領収書の紙って、なんですか」
「だから、今、言ったように、来ていなかったら私の仕事は終わるのでいいです」
 あの紙には大したことは書いてないはずだが、情報も載ってないこともないので、ぼやかす。
「たぶん、どこかにあるでしょう」
「こういう紙です」と男は言って、ファイルを広げ、拡大コピーされた領収書の例を見せた。クリアファイルのリーフは使い込まれて端が縒れ、折れ筋が入り以前は透明だっただろうが曇っている。
「私は○○電力の関係のものです。これが来ていたら、来ないようにすることで電力がお得になるのですが」
 やっと、どこから来ているか言った。新料金の提案らしい、と目的が分かる。
「はあ」
「じゃあ、電気のことわかる人がいる時に来ます。だれなら、わかりますか」
「夫ですかね」
「何時ころに居ますか。夕方ですか。夜じゃ玄関で呼んでもわかりますか。この家押すのないんで」
 男性は人差し指でチャイムを押す仕草をした。
「6時半くらいですかね。大きな声で声かけてくれればわかります。あ、テレビついていたらわからないかな」私が言う。
「そのころまた来ます」
 そう言って、一昨日の夜、この男性は来なかった。一応、夫にかいつまんで話しておいた。

 そしてきのうだ。私が帰る前に夫が応じて、契約をしていた。
「ノルマが達成できて、喜んでいたよ。この近所では、△△家と××家が入ったって」男性が帰ったあと、私が夕食を食べている台所兼食堂に来て夫は言った。近所で契約した家を教えるのも、セールストークのうちだ。